静岡百材一首
目次
一.大地の色彩(いろ)は幾色あるや
二.海の巨(おお)きさ、深さ、ゆたかさ
三.匠のこだわりが刻みゆくもの
四.駿河は今日も味わい深く
第二章
海の
巨
(
おお
)
きさ、深さ、ゆたかさ
牧野宗則「ふじのくに」(木版画)の一部を活用しています
世界一の大きさ誇るタカアシガニ 育てる
湾
(
うみ
)
の
巨
(
おお
)
きさ、深さ
出汁で煮た芽ひじき食めば思い出す昭和の祖母の割烹着姿
子の寝顔見つつ仕事に励む日は夜食に加える鮟鱇の唐揚げ
駿河湾の天然わかめを選びおり帰国初日の味噌汁の具に
えんがわを笑顔でとりあう父子なり平目の刺身が
食卓
(
たく
)
に並べば
生
(
き
)
のままで醤油に溶かん焼津産カワハギの肝に甘みのありて
タカアシガニ
伊豆の芽ひじき
アンコウ(唐揚げ)
天然 駿河湾わかめ
平目(さしみ)
かわはぎ(きも)
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