静岡百材一首
目次
一.大地の色彩(いろ)は幾色あるや
二.海の巨(おお)きさ、深さ、ゆたかさ
三.匠のこだわりが刻みゆくもの
四.駿河は今日も味わい深く
第二章
海の
巨
(
おお
)
きさ、深さ、ゆたかさ
牧野宗則「ふじのくに」(木版画)の一部を活用しています
コロナ禍で帰省のできぬ友人に差し入れしたし用宗のしらす
心太くあれと願いて
心太
(
ところてん
)
を新社会人の君に贈らむ
駿河湾に桜咲きおり澄んだ身の小さな海老のまぶしく映えて
しらす餃子のはねのパリパリ音立てて食べる君なり 春はもうすぐ
焼津産の鮪そぼろの味に似て忘れずにあり祖母の言葉は
畳鰯を軽く炙れば仏壇にも供えたくなる漁師町なり
しらす
ところてん
桜エビ
しらす餃子
焼津の鮪そぼろ
たたみいわし
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