静岡百材一首
目次
一.大地の色彩(いろ)は幾色あるや
二.海の巨(おお)きさ、深さ、ゆたかさ
三.匠のこだわりが刻みゆくもの
四.駿河は今日も味わい深く
第三章
匠のこだわりが刻みゆくもの
牧野宗則「険山朝陽」(木版画)の一部を活用しています
大地の色の湯呑みあたたかく陶器といえば賎機焼なり用宗暮らし
駿河凧の糸の太さよ大空に舞い上がりゆく武将を支えて
嫁入りの道具に加える日もありや駿河工芸の木の手鏡を
ひな人形づくりに用いる金襴布で娘に小物入れを贈らむ
竹細工の花器に季節の花を活け介護施設に届ける人あり
駿河下駄選びて浴衣で子とともに祭りに出かけた夏もありけり
賎機焼
木の手鏡
金襴布
駿河凧
花器 竹細工
駿河下駄
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