漆塗りオルゴール聴けばセキレイの つがい も窓辺に近づいており
自生するマメ科の繊維を糸にして編まれた葛布を眺めて飽きず
遠州の松風の音と聞きしよりざざんざ織の編み目を愛す
年輪のおぼん磨けば照り冴えておのれの心を磨くがごとし
木工の一輪挿しに飾りたし 野に咲く花も 花なき枝も
宮中の晩餐会に持参したし木版画家牧野宗則先生 まきのせんせい の作品は

漆塗りオルゴール

掛川 手織葛布

ざざんざ織

年輪おぼん

木工 一輪挿し

牧野宗則「日本のこころ」(木版画)