静岡百材一首
目次
一.大地の色彩(いろ)は幾色あるや
二.海の巨(おお)きさ、深さ、ゆたかさ
三.匠のこだわりが刻みゆくもの
四.駿河は今日も味わい深く
第二章
海の
巨
(
おお
)
きさ、深さ、ゆたかさ
牧野宗則「ふじのくに」(木版画)の一部を活用しています
焼津産フグを炙れば「試食係立候補する」と手を出す十歳
駿河湾のかますの白身の恋しさよ都会の仕事が続く金曜日は
浜名湖のうなぎを選ぶ 心臓の手術を終えて退院する父に
浜名湖の海苔の佃煮香りよく茶碗の上を散歩しており
かくれ身は
頭
(
ず
)
のてっぺんの肉なれば人より先に神に奉げむ
まぐろ
頬肉
(
ほほ
)
のフライを食べて走りだす港町のサッカー少年は
焼津産フグ
かます
浜名湖うなぎ
静岡のり(浜名湖海苔佃煮)
まぐろ かくれ身(頭のてっぺんの身)
まぐろ頬肉フライ
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