静岡百材一首
目次
一.大地の色彩(いろ)は幾色あるや
二.海の巨(おお)きさ、深さ、ゆたかさ
三.匠のこだわりが刻みゆくもの
四.駿河は今日も味わい深く
第一章
大地の
色彩
(
いろ
)
は幾色あるや
牧野宗則「花ごよみ」(木版画)の一部を活用しています
瓢箪南瓜
(
バターナッツ
)
を子にパスしつつ走りたしラグビーワールドカップの年は
辛くないと姉に言われて少年は目を閉じ食べる甘長とうがらし
胡麻油で炒めたきゆえ大根葉の長きを選ぶ朝の市場で
朝霧高原のブルーベリーのヨーグルト息子と味わう日曜の朝
藤枝のぶどうの色の服を着た園児も大地のぶどうなるらん
枯れ木に伸びるきくらげ
食
(
は
)
めば長老のことばにも似て滋味豊かなり
バターナッツ(かぼちゃ)
甘長とうがらし
大根葉
飲むヨーグルト(ブルーベリー)
藤枝の葡萄(かいじ)
生きくらげ
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